C第二章 02
意識のテクノロジー
ESP能力者(超感覚者)超能力・超常現象関連の用語の接頭語として「サイ- (psy-)」という言葉があります。
この言葉の意味はギリシャ語で、心・魂を意味するプシュケー (psyche) が語源です。
英語で超能力全般を意味する本来の言葉は psi (ψ)または psionics 。 日本的な理解での超能力はスプーン曲げなどができる人というイメージが強いですが、実質的に超能力というのは、テレパシー・透視・予知・念力などといった、通常の人間の能力を超えた特殊な能力のことを指します。
インドのヨーガの領域では「シッディ」と呼ばれ、仏教では「神通力」と呼ばれています。
日本語で『超能力』と書くと、 何だか凄い響きを感じる方が多いでしょう。
そして超能力は、限られた一部の人間が持つ能力であると思う方も多いかもしれません。
しかし、これらの能力は、基本的には誰でも持っている能力です。
単純にその能力の使い方を教わっていないので、潜在的に秘められたままで能力が表に出るまで開発されてないか、またはそれらの能力に対して興味がないかの違いです。
それらの能力を使える人が取りざたされるのは、それを使える人が少なく、さらにその能力を明確に解説できる人も少ないからです。
一般的に若い頃に自然と能力を発揮すると言われますが、出産を経験して開く人もいますし、臨死体験をして開く人、勉強して開く人もいますし、年とってから開く人もいます。
超能力は超心理学(パラサイコロジー)の中心的な研究対象でしたが、今では超物理学とか、波動学とか、脳の能力を中心としたラジオニクスな領域の事柄にも移ってきています。
アメリカでは米軍もFBIも随分と前からサイキックな人々を戦前に送り込んでいます。
そしてロシアや中国はサイキックの研究が盛んな国です。
一般的に庶民レベルでサイキックと呼ばれる人たちは、誕生日を当てたり、未来を予言してみせたりすることが多いようです。
アメリカでの一般的なサイキックのイメージはタロットカードを使って事象を読む人、タロットリーダーでしょう。
これはテレビ番組でサイキックフレンズというのが流行し、その多くがタロットカードを使ってリーディングを披露していたためです。
クレアボヤンスやコグニションなどのタロットカードを使わないサイキックたちは、サイキック=タロットリーダーと勘違いされないように、クレアヴォヤンス・サイキック、サイキックメディウム(サイキックな霊媒)などともっと自分の能力を明確に伝えるようになってきています。
サイキックな人々の能力の開花の過程は人によって様々です。
先天的に能力が開いていたサイキックの場合は、質問を聞いた瞬間に、ただ見える、聞こえる、感じる場合が多いようにみえます。
場合によってはコントロールが上手くできない人もいます。 意識のドアを通じてランダムに情報にアクセスすることが多く、自然に情報が脳裏に浮かぶのを待つ方法です。
ごく稀に存在する驚異的なサイキックの場合は、意識的に個人の脳、その人の記憶バンクにアクセスして情報を読み取る場合もあります。
超能力の種類
Category of the Psychic
SP能力は感覚系で【知覚能力】を意味し、念動系の物体に働きかけるサイコキネシスの能力ではありません。
それは感覚系と念動系では媒介されるエネルギーの質量が違うからです。
☆テレパス テレパシー能力者
テレパシーは精神感応などとも呼ばれ、他人の心を読み取る、声に出さず意思を伝えるなどの能力を指します。
これらの能力を持つ人は、エスパーEsper と呼ばれることもあります。
声を使わずに、耳を使わずに、思考のみで自分以外の人、または何かと明確なコミュニケーションを行うことができる能力です。
先で説明するクレイアコグザンス:直感力〉もテレパシーにかなり近いものがありますが、実質的には、かなりの違いがあります。
この分野の中に直感力がありますが、直感的な領域は物事を捉える幅がとても短いのでシンプルな形で派生します。
例えば〈単語〉的なものだったり、〈瞬間的なイメージ〉的なものだったりします。
それと比べるとテレパシーはとても長い会話、さらにはその奥にある思考の動きや、波長、映像なども取り込める特性を持っています。
耳を通じて声を聞く場合は脳裏を通じて言葉や音が入ってきます。
テレパシーの場合は、脳そのものが振動して、やってくる〈声〉または音を脳内で再現するという形をとります。
☆サイコキノ 念動力者
Psychokinesis(PKと略す場合もあります)は、物質を動かすことのできる能力で、テレキネシスともいわれます。
手を触れずに物を動かす能力(念力、念動力)や、高熱・低温を発生させる能力などを指します。
サイコキネシス 能力者は『サイコキノ』と呼ばれます。
☆サイキック・パーセプション
Extrasensory Perception
ESP ( extrasensory perception )は日本語では超感覚的知覚、感覚外知覚などとも呼ばれ、透視・予知などの超常的な感知能力を指します。
超感覚には私たちの五感に関連して、様々な種類があり、ESP能力は基本的に6つの能力に分類されます。
◆クレアの種類
クレアコグニザンス Claircognizance
超知覚 知覚に関する能力
クレアヴォヤンス Clairvoyance
超視覚 視覚・イメージに関する能力
クレアセンチエンス Clairsentience
超感覚 皮膚感などの感覚に関する能力
クレアオーディエンス Clairaudience
超聴覚 聴覚に関する能力
クレアガスタンス Clairgustance
超味覚 味覚に関する能力
クレアアリエンス Clairalience
超臭覚 臭いに関する能力