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第3章 意識の構造 09

フナ 隠れている秘密

「聖なるハワイイ ハワイアンのスピリチュアリティー」の中でも書きましたが、「フナ」とはハワイ語で「秘密の」「隠 された」という意味です。

 1940年代にハワイで学校教師だったマックス・フリーダムロング氏がハワイのカフナ達との交流の中で、彼らのスピリチュアリズムの中に見られる精神的な哲学、考え方 やその方法などを学んで西洋の精神学に当てはめて体系化したものです。

 西洋文化の投入と共に入り込んで来た多くの病気に免疫力の無かった彼らの人口は急速に減り始め、それと共に古い宗教は クリスト教へと取って変わられハワイアンの文化は禁止されることになります。

 それまで彼らの信じていた神々は放棄され神 殿や催事場、神々のイメージを模した偶像なども破壊されてゆきました。

 その歴史の変遷の中で、ハワイアンのカフナ達が持っていた意識を使って現実を変化させる術も同じように影を 薄くし始めたのです。  

 フナの中に見られる教えは、エジプトの第3王朝時代の教え「メルキゼデクの法令」に入るための儀式にとても良く似ているとされています。

 フナの教えの中で説かれている「内面を通じて高次元の叡智に繋がる」という秘儀は、様々な太古の智慧の中でも、最も純粋なものだとも言われています。  

 

フナには次の七つの原則があります。

IKE    イケ   世界はあなたの考える世界観の映しである

KALA   カラ   そこには限界は無く、全てのことは可能である

MAKIA  マキア  エネルギーは意図が送られる場所へ動く

MANAWA マナヴァ この今がパワーの瞬間である

ALOHA  アロハ  愛するということは、共に幸せであるということである

MANA   マナ   全ての力は内面の中から現れる

PONO   ポノ   効果的であるかどうかが真実の基準 である

 

 この七つの原則を理解して、意識の力を利用すると、意図的に癒しと調和を引き起こすことが可能だとされています。  

 フナの教えの七つの原則が働く意識のシステムというものがあります。

 これが顕在意識と潜在意識、そして超越意識のバランスを意味する三位一体の法則です。

 フナの世界観でも意識の三位一体が提示されています

 ✤ 顕在意識=「ウハネ」

 ✤ 潜在意識=「ウニヒピリ」

 ✤ 超越意識=「アウマクア」

 この三つの意識のアンバランスが肉体に問題となる病気や疾 患を作り出すと考えられ、それらを治すためには、正しい近郊 を失ってしまっている三つの意識の状態を完璧なバランスへと 戻すための方法がとられていました。

 その一つがホオポノポノ と呼ばれるハワイアンのカウンセリング技術です。  

 フナ的に病気を治したり、未来を修正したりと言った現実を 変える方法は、ウハネ:顕在意識からウニヒピリ:潜在意 識にアクセスし、そこから高次元に存在するアウマクア:超 越意識に繋げて現実を造り出すというものです。  

 多くの成功哲学や引き寄せの法則が潜在意識の働きの重要性を説くのは、基本的にこの図式から来ているものです。

 一般的に願望達成や引き寄せを実現するためのセミナーやワーク ショップの中では、頭の中で描くメンタルなイメージと、それ に伴う感情ですが、フナの教えはそれだけではありません。

 フナ的に考える意識の三位一体を繋げる「マナ:力」というものです。 全てはウハネ:顕在意識から始まりますが、この顕在意識の状態に必要な力が「マナ」と呼ばれます。

 そして ウニヒピリ(潜在意識)に必要な力は「マナマナ」と呼ばれ、 超越意識に必要な力が「マナロア」と呼ばれます。

 この三つの力は、マナからマナマナ、そしてマナロアへと力の大きさが拡 大してゆくものです。  

 わかりやすく書くと、顕在意識で「マナ」を使って潜在意識 に繋がり、潜在意識から「マナマナ」を使って超越意識に繋がり、超越意識は「マナロア」の力を使って現実に変化を引き起こすという図式です。

 願望達成や引き寄せの法則を実現化させ るためには、三つの意識を連動させて、それぞに伴う「マナ (力)」を送り込まなければいけないということです。  

 では「マナ」というのは一体なにを指し示すのでしょうか?

「マナ」というのは力のことで、影響力のことでもあります。

 そして一般的には超自然的な力、またはライフフォース(生命力)と理解され、インドのヴェーディック的な呼び名では「プラーナ」、日本や中国的に取らえると「気」の力だと考えられています。

 これらが一般的な理解ですが、実はこの捉え方に問題があるのです。

「プラーナ」と「気」という場合は、生命力と考えられています。

 しかしフナの構造では一つの呼び名でなはなく、「マナ」「マナマナ」「マナロア」と言う三つの呼び名で、しかも それぞれの意識状態に関連づけて段階的に分けられています。

 後の波動とオーラの構造の章でも書きますが、この違いを正しく理解することがサイキック能力開発や、願望実現、そして引き寄せの法則を実践する際に重要な意味を持つのです。

 

▶︎「ハイヤーセルフ」へ続く

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