第1章 エジプト紀行 02

 

ギザでの宇宙人遭遇

 突然に自分の周囲の波動が急激に変わって、リアリティーが如実に変化したのが解りました。眼を開けて見ている風景は同じですが、現実感が違うのです。何かがもっと集約されている感じで、いつもよりも見るものが立体的に見え始めました。そこで一人ずつ前に出て簡単な自己紹介が始まったのです。目の前の風景、ツアーリーダーと通訳が全員の前に置かれたテーブル越しに座っている光景も、ボールルーム内の景観も含めて、総ての色彩の彩度が少し上がった感じ、急に鮮やかさを増した感じがしました。そんなことに気づくと、その時まえに立って自己紹介をしている女性の話しに意識を戻すと、そこから不思議体験が始まったのです。

 その女性の顔が、まるで紙芝居を見ているかのように、次々と別の人の顔に変わるのです。まるでスライドショーを見ているかのように、肩から上の姿が、実際には聴こえないのですが、パシャっ、 パシャっ、 パシャっと音を立てて切り替わるかのように違った顔になり続けました。ある顔の時は秒数というか、時間が長く、パシャン、パシャンと駆け足気味のように速く変わ続けることもありました。時間の流れが違っている感覚、実際には平均的な感覚として1秒から0.5秒またはそれよりも短い、瞬く間のように展開されるのですが、中には2~3秒も同じ顔が見え続ける場合もありました。頭の中で視ているのではなく、実際に眼を開けて肉眼を通じて見ていました。その方の顔は、ローマ人の男性になり、日本の奈良時代または平安時代の十二一重を着た貴族の女性のようにストレートの黒髪で、白塗りで眉毛はなく、唇も白く中央の部分だけに紅が入ってる顔になりました。

 その人の「過去生の顔」が見え始めたのです。

 この神秘体験は全く新しいもので少し驚きました。しかし同じような体験談を以前に本で読んでいたこともあったし、友人から実際の体験として聴いたこともあったので、興味深く驚きと共に観察してしまったのです。本の中で書かれていた〈鏡を見ていると自分の顔が別人の昔の人の顔になった〉という話しを思い出しました。そんな他人の経験した話しを自分が目撃している、しかも鏡に写った自分の顔ではなく、 他人の顔をホログラム3Dで見ているというのは興味深かったです。これが立場が違って、自分が鏡に向かっていて、目の前で自分の顔がパカパカと古代の人の顔に変わり続けていたら、きっとビックリ仰天していたでしょう。

 そんな新たな神秘体験に引き込まれて見ていたのですが、フト我に返って周囲の人に聴いてみようと思いました。そして視線を壇上に立っている人から動かして自分の隣の人や後ろの席に座っている人たちを見たのです。すると私の周囲に座っていたペルー旅行で一緒だった友人達はホボ全滅で寝ていたというか、意識が落ちていて首をかしげて寝ていました。誰にも確認できる状態でもなく、無理矢理に揺すって起こす気にもならなかったので、再び視線を壇上に戻そうとしました。その時に、そこでも全く予想していなかった、考えもしなかった、想像を飛び越えてものが見えてしまったのです。

 参加者の席とツアーリーダーと通訳と添乗員さんは横長のテーブル越しに座っていました。その彼らの前、テーブルと参加者の椅子が並んでいる位置の空間は2.5メートルくらい離れていて、そんなに狭く密着した配置ではありません。そして彼らのテーブルの前に、頭の大きな子供のような存在が立って壇上を見ていたのです。

 私はホログラム的に投影された宇宙人が立っている姿を見てしまったのです。

 背の高さは子供くらいで、1.2メートルくらいでした。肩幅は子供サイズなのですが、それに比べると頭のサイズが大きいのです。髪の毛はなく、耳は人間よりも遥かに小さく、突起が少し盛り上がっているような感じでした。鼻も口も同じように小さいのです。よくテレビ番組で「グレイ・エイリアン」という灰色の肌、巨大な頭で 眼が大きく、鼻や口が小さい宇宙人のイメージが使われますが、それと全く同じでもありません。眼は大きく黒いのですが、つり上がったアーモンド型ではなく、もっと円形に近い形でした。人間の眼のサイズよりも大きく、白目の部分はなく、総てが黒い瞳でした。全体的な身体の比率は、異常に細身のグレイ型エイリアンよりも人間の比率に近く、やや頭の大きな子供と大差はありません。

 私の場合、こういう神秘体験が起きる時は驚いて慌てふためくことはありません。なぜか自動的にいつも異常なほど冷静、そして客観的になってしまいます。

 この時の宇宙人と一般的なグレイ型エイリアンのイメージと最も違っていたのは、詰め襟の制服を着ていたことです。グレイの服の詰め襟で、襟の部分は紺色、詰め襟の縁は赤でした。その宇宙人を見た時に私の頭の中に閃いたのは、エササニ星人「バシャール」のスケッチです。この時に遭遇した宇宙人がエササニ星人なのか、彼らと同じようなゼータレティクル星系のヒューマノイド型の異星人なのかは解りません。私の中でエササニ星人のイメージに最も近いというしかありません。

 自分がホログラム的に投射されている宇宙人の姿を見ていることはスグに解りました。なぜなら、足が見えないのです。見えているのは膝上から頭頂まで。〈幽霊には足がない〉という見え方です。私が見ていたのは幽霊ではなく、宇宙人で、足先まで見えなかったのは、その位置に出現していたポータル的な窓を通じてコチラの世界を観察しているからだと思いました。こういった神秘体験モードの時は、観察しながらも、それと同時に自分の中で複数の理解が直感を超えて起きてしまうのです。

 カナリ引き込まれるように見て観察していたのですが、その宇宙人は私が見ていることに気づてしまいました。私が観察していることを察知したのか、宇宙人は視線を壇上から移して私の方へ振り返ったのです。そして私は宇宙人と視線が合ってしまいました。そこで0.5秒くらいの沈黙な時間がありましたが、眼と目が合ってから瞬く前にホログラム投射は空間の中に薄れて消えてしまいました。

 アッケにとられていてポカンとして眼をパチクリさせていたら、空間波動の密度も普通の状態に戻り始め、それから暫くして隣や後ろの友人達が眼を覚まし始めました。寝起きのような友人達に対して〈あの時に起こしてあげれば良かったカモ・・?〉と思いましたが、そんなことは後悔先に立たずで、「さっき宇宙人が来てて観察して帰って行ったヨ」と話しました。彼らはまるで浦島太郎のような状態で、心は半分ここにあらず的に私の言葉を聴いていたのを良く覚えています。

「あぁ、宇宙人みたんだ・・・。そうなんだ・・・、でもまだ頭がハッキリしてない、寝起き状態だからゴメン・・・」的な感じだったので、アッサリと流されてしまったのです。

そして自己紹介を兼ねたオリエンテーションは終わり、ボールルームから出てエンジュ色の絨毯が敷かれた、少し緩やかな登り坂になっている廊下を歩きながら思ったことがあります。「これって一体なんなのだろう? でも現実味が無さ過ぎカモ」

 そんなことを考えながら、この予想していなかったホログラムでの宇宙人遭遇の経験を考えていて思いついたことがありました。

 この地球外からの訪問者たちは、意識を投影する、または空間と空間を波動的に接続してコチラ側を観察することが可能なテクノロジーを持っているということです。そして観察の対象となる人物の〈過去生の記録〉を波動として引き出し、3D的なホログラフ映像として見ることができるということでした。2012年に宇宙人の映像が突然に部屋の中にホログラムで現れるという経験をした時は、このエジプトでの経験があったので、然程は驚きはしませんでした。

 波動としての光りは情報を抱えてることができることは科学的に判明されています。光りそものが、情報を保存するディスクとしての役割を果たすのです。

 2013年に入って間もなく、ベッドに横になって宇宙の医療チームのヒーリングを受けている時に同じようなことが起きました。自分の左足のくるぶしの少し上の空間に、見たことの無い白髪の白人の男性の顔がホロフラフ3Dでハッキリ浮かんでいるのを見せられました。この時は、私の足のくるぶし近くに記録されていた、私の過去生の顔から何かの情報を読み取っていたのだと思いました。

 私たち人類は現存しているコミュニケーション技術の在り方を基本にした交流を元にして考えることしかできません。人によってはテレバシー的な交流も可能だと思っている人も多いかも知れませんが、実質的にテレパシーでの交流を経験した人でなければ、テレパシーと以心伝心の違いはよく解らないでしょう。ましては異星人の側からしてみると、実際に面と向かって対峙しなくても、彼らはコチラ側を詳細にモニターできるのです。そしてUFOや異星人そしてスピリチュアルな経験に対して深い理解がない人たちにとっては、これらの事象は想像を超え過ぎている、現在のテクノロジーの常識を遥かに超えていると思うのは普通だと思います。

 私の現在までの神秘体験の中では、これと似たようなヴァリエーションが沢山起きています。宇宙人遭遇だけではなく、その他の意識を飛ばせる生命体も同じようにコミュニケーションをするのです。例えばクジラやイルカとか、地球の純水を守る存在としてやって来た巨大な爬虫類のモオ族とかも、エジプトで遭遇した異星人と同じように、サイキック的な受信能力の高い人のオーラや脳裏に自分の意識を接続して、映像または音声を通じてコミュニケーションすることが可能なのです。

 エジプト初日に起きた宇宙人遭遇は、生身の異星人とリアルにご対面というものではありませんでした。ホログラフ投射を目撃したついでに、アクシデントで視線が合ってしまったとう偶然の産物的なものです。

 なぜこんな体験が起きえたのだろう? と色々と考えてみました。個人的にそのような体験を求めて自ら意図的にサイキックな能力を使ったわけではありません。体験そのものが突然に現れたのです。ということは、私のサイキックな感覚が何かしらの影響によって通常の状態よりも遥かに感度の高い状態へと引き上げられたというのが正解だと思いました。異星人が波動と周波数を調整して、波動的に彼らの次元域と私たちのいた空間を意図的に接続した結果に部屋全体の波動域が変化し、その影響で普通では見ることはできない事柄を目撃できたのです。この時の経験は異星人側からの働きかけで起きたのは間違いありません。そこで、もし自分で空間の波動域を高周波で波動密度の高い空間へと変調させることができるようになれば、意図的に同じような体験をすることが可能なのではないかと思いました。

 その不思議体験の後「エジプト旅行中にUFO目撃が起きるだろうか?」と何となくと想像しましたが、そこまでは起きないカモ? 的な感覚が戻ってきたので、そんなに期待しないようにしたことを覚えています。

 単純に、エジプトというのは、きっと宇宙文明と深い関係がある土地だというのは正解だとは思いました。しかし、異星人の影響を受けているのがエジプトの全域なのか、それともギザの一帯だけなのか、それとも現在のエジプトの国土を超えてもっと広大な範囲なのかはよく解りませんでした。

 ただ、宇宙人というのは古代から地球に飛来していて、過去の人類の文明に関与し、現在では古代とは違ったスタンスでの関わり方をしているのはよく解りました。地球の人類よりも遥かに文明的に進化している異星人たちが到達している文明レベルというのは、現在の物理科学を遥かに超えた、恒星間飛行を可能にさせ、空中で浮かんだり、消えたり、自在に移動できる反重力装置などといった別次元のテクノロジーが使われているのは間違いありません。そのように人類の想像を遥かに超えた文明の機器は、移動手段だけではなく、コミュニケーションや医療、政治・経済、教育システムに至る様々な分野でも人類の想像を超えていると考えるのが妥当だと思います。

 古代エジプトの巨石を使った建造物は、昔の人類が、石鎚やノミなどを使って切り離し、気が遠くなるような遥かな時間をかけて彫刻したものではありません。意味不明のピラミッドも巨大な権力を持っていたファラオの墓などではなく、何千人、何万人もの奴隷を鞭打って巨石を運ばせて積み上げたものでではないのは明らかだと思いました。

 

▶︎「アスワンの記憶」へ続く